臨床発達心理士の子どもの発達コラム 〜感覚のバランス〜

なかい予備校グループの趙です。

私は臨床発達心理士として10年以上、子どもの発達支援に関わっています。

最近、私の周りで子どもの感覚に関する話がよく出てきます。
自分の周辺でのホットトピックスです。
なので、今日は少し、感覚の話をしていこうと思います。

 

臨床発達心理士の子どもの発達コラム 〜感覚のバランス〜

感覚とは

人間は様々な感覚器から感覚を得ています。
大きくは、所謂五感と言われるものです。
「視覚」「聴覚」「味覚」「嗅覚」「触覚」の五つになります。

 

発達に特性のあるお子様は、この感覚に「過敏さ」や「鈍麻さ」があると言われています。
ただ、発達の状態に関わりなく、感覚のバランスは個人差が大きいのが事実です。

 

「感覚」が強い人、「視覚」が強い人など、様々います。
私は、「嗅覚」が鈍感です。鼻炎があるのも関係しているかもしれません。

 

例えば・・・
音に過敏な人は、テーブルに食器を置く音がすごく大きく聞こえたり、人が歩く足音がものすごく大きく聞こえたりして、生活の中でそれがストレスになったりするようです。
嗅覚が敏感な人は、他人の香水の香りや柔軟剤の香りで気分が悪くなることもあるようですね。
視覚に過敏さがあると、光が他の人よりも眩しく感じられるようです。
味覚が敏感な人は炭酸が飲めなかったり、辛いものや酸っぱいものを食べるのが難しかったりします。
感覚に過敏さがあると、特定の素材の服や生地を好んで着るようになったり、服のタグがチクチクして嫌だったりします。

 

感覚は実はこれだけではありません。
「前庭覚」や「固有覚」といった感覚もあります。
自分の体の動きや、体の位置関係などを自覚したり調整したりするのも、感覚が重要となります。

 

感覚のコントロール

感覚は外からの刺激に対する反応ですので、自分で意識してコントロールすることは難しいと言えます。
そのため、過敏性のある人は様々な道具を使ってコントロールします。

 

「聴覚」が過敏な場合は、イヤーマフというヘッドホンのような外部からの音を遮断するものを使っている人もいます。

 

「視覚」が過敏な場合では、メガネのレンズに色がついたものをつけたりします。これは、目に入る光を調整したり、文字を読むときに白の紙と黒の文字のコントラストを調整したりします。

 

このように人間の感覚は人それぞれです。
何かが過敏だからおかしいというものでもありません。

 

ただ自分でコントロールすることが難しいため、コントロールできる方法や補助具を探すのも重要なことですね。
皆さんはいかがですか?

 

なかい水泳予備校の障がい児・者コースでは、感覚過敏があり水泳帽やゴーグルがつけられない子にも、その子の特性に応じて対応しております。
子ども自身も感覚をコントロールする事はできないので、子どもが少しずつその感覚を受け入れるようになるまで、付き合いながら進めていきます。

 

感覚過敏のあるお子様にも使いやすいグッズのご紹介なども可能です。
ぜひ、体験をお申込みくださいね!

 

なかい水泳予備校は、水泳のパーソナルレッスン・プライベートレッスン・マンツーマンレッスンの水泳教室です。

 

競泳コース、こどもコース、障がい児・者コース、障がい児・者競泳コース、成人コースがございます。

 

不器用なお子様にも、たくさん通っていただいています。
お子様の状態に合ったレッスンを行います。