臨床発達心理士の子どもの発達コラム 〜自律神経の調整〜

こんにちは。
なかい予備校グループの趙です。

いよいよ年の瀬が近づいてまいりましたね。
年末まであっという間だろうなーと思っています。

 

今年も皆様にはお世話になりました。
なかい水泳予備校のブログも応援していただいて、とても嬉しく思っています。
今年もあと残り少ないですが、体調などに気をつけてお過ごしくださいね!

 

さて、今回は「自律神経」についての話をしたいと思います。

 

不器用さのあるお子様や、運動の苦手なお子様の中には「力加減」が難しいお子様が多くいます。

 

本人は少しトン!とやっただけのつもりが、相手にとってはドン!と強く叩かれたような状況になってしまい、トラブルになります。

そんなお子様たちは、自分の体にどれくらい力が入っているのかに気づきにくい状態です。
自分の体にどれくらいの力が入っているかが自覚しにくいため、加減も難しいのです。

 

また、不器用なお子様や運動が苦手なお子様は、自分の体に力が入っていることが認識しにくいため、疲れやすかったり、体力がすり減るようなこともあったりします。

 

ホッとリラックスすることが難しいこともあります。
そのため、睡眠が浅かったり、途中で目が覚めてしまうこともあるようです。

 

臨床発達心理士の子どもの発達コラム 〜自律神経の調整〜

自律神経

人間には交感神経と副交感神経という自律神経があります。
交感神経が優位な時は興奮状態、副交感神経が優位な時にはリラックス状態となります。
普段、人間は、この自律神経を入れ替えながら、興奮と脱力をしています。
自律神経と力を入れたり、抜いたりすることは大きな関係があります。
つまり、不器用さのあるお子様や運動が苦手なお子様は、自律神経系の調整が苦手だということになります。

 

自律神経の調整

では、自律神経の調整には何が効果的なのでしょうか。

 

それは「呼吸」です。
交感神経が優位な時には呼吸が浅くなります。
副交感神経が優位な時には、呼吸が深くなります。
呼吸が深い時は脱力しやすいので、呼吸の練習をすることが多いです。
呼吸法の練習については、過去のブログでもテーマに取り上げているので、ぜひ読んでみてくださいね!

nakai-yobikou.hatenablog.com

 

自律神経のコントロール

自律神経のコントロールは、子どもにとってはとても難しいところがあります。
子ども自身自分の状態を自覚できるわけではないので、「あ、ここで深呼吸しよう」とか、「今自分が緊張しているな」とかを感じて調整することはできません。
なので、小さい頃から、その子がリラックスできる方法を探しておくことが重要です。

 

水泳は、運動と脱力の練習をするのに、とても適しています。
水の中で浮くには脱力しないといけなくなるため、泳ぐ時の運動と浮く時の脱力を練習することで、体の感覚として知ることができます。

 

ぜひ、水泳を通して自律神経のコントロールを体験してみましょう。

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