臨床発達心理士の子どもの発達コラム 〜呼吸の練習〜

こんにちは。

なかい予備校グループの趙です。

私は臨床発達心理士として10年以上、子どもの発達支援に関わっています。

子どもの発達支援に関する様々な情報をブログで発信していこうと思います。

 

9月も終わり、10月に入ると年末まであっという間です。

最近はインフルエンザがお子様たちの間で流行っていますね。

学級閉鎖になっている学校もあると聞きます。

コロナもまだまだ流行しているので、心配です。

 

今回のブログは、「呼吸」がテーマです。

呼吸は、筋肉の運動をコントロールする上でとても重要な役割を果たします。

障がいの有無に関わらず、お子様の日々の様子と併せて読んでもらえると嬉しいです。

臨床発達心理士の子どもの発達コラム 〜呼吸の練習〜

呼吸が苦手!?

私の経験上、不器用さを持つお子様の中には、「呼吸が苦手」なお子様が多いなと感じます。

かく言う私自身も運動が苦手で、呼吸が下手くそです。

深呼吸がとても苦手で、代表の中井にも、「趙さんって呼吸浅いよね」と言われます。

 

人間は日常生活の中で、様々な運動を行なっています。

その中で、呼吸は運動と大きく関連します。

 

落ち着きたい時には「深呼吸」と言われるのを聞いたことがあると思います。

力を抜く時、いわゆるリラックス状態になる時は、人間は本来呼吸が深くなります。

ゆっくり吸ってゆっくり吐くことを繰り返すと、自律神経の副交感神経が優位になりリラックスしやすくなります。
このとき、体は脱力していて緊張していない状態になります。

 

反対に緊張したり、体に力が入ったりしている時には、自律神経の交感神経が優位になり、呼吸が浅くなります。

スポーツをしている時は、呼吸が浅くなります。

 

不器用さと呼吸

不器用なお子様は、呼吸のコントロールが難しいことが多いです。

鼻を使った呼吸が難しく口呼吸になっていたり、フーッとゆっくり吐くことが難しかったりします。

鼻をかむ時に、鼻からフンと吐くことが難しいこともありますね。

不器用なお子様は、どのようにすると息がどこから出るのかなど、身体の部位と使い方がわからない場合があるのです。

また、自分の体の状態を意識しにくく、体に力が入っていることも自分で気づきにくいため、呼吸のコントロールが必要かどうかの判断ができない場合が多いです。

気付かない内に力が入って、呼吸が浅くなっていて、疲れてしまうこともあります。

なので、不器用なお子様は、あえて呼吸の練習を少しずつしていくのもいいですね。

特に深呼吸の練習ができると、力が抜きやすくなるのでおすすめです。

そう言う意味では、水泳は呼吸の練習にとても向いているスポーツだと言えます。

 

水泳と呼吸

水の中は自由に呼吸ができません。特に水中では吸うことができません。

そのため、水泳のレッスンの中では「呼吸法」を学びます。

「細く長く吐く」や、「顔を上げた時に吸う」と言った、呼吸の方法や呼吸のタイミングを学びます。

これは、水泳の時に活かされるものですが、日常生活の中でも活用できるスキルです。

不器用なお子様は、水泳を習うことで呼吸の練習ができます。

また、浮く時には脱力することは必要です。

この時に自分の体に力が入っていると浮くことができないので、自分の体の緊張度合いを意識しやすくなります。

体の感覚も、呼吸の方法も少しずつレッスンの中で獲得できていくといいですね。

 

なかい水泳予備校は、水泳のパーソナルレッスン・プライベートレッスン・マンツーマンレッスンの水泳教室です。

競泳コース、こどもコース、障がい児・者コース、障がい児・者競泳コース、成人コースがございます。

不器用なお子様にも、たくさん通っていただいています。お子様の状態に合ったレッスンを行います。