臨床発達心理士の子どもの発達コラム 〜不器用さと運動発達①〜

こんにちは。なかい予備校グループの趙です。

毎日暑い日が続いています。
熱中症アラートも毎日のことになりましたね。
夏休みも終盤に入りますし、熱中症には本当に気をつけていただきたいです。

 

さて、今回から、いくつか「子どもの不器用さ」に関する記事を書いていきたいと思います。

私は、臨床発達心理士として13年、子どもの発達に関する支援を行っています。
日々様々なお子様と関わる中で、「不器用さ」があるお子様を多く見ますし、実際に保護者の方からの主訴として「不器用さ」が挙がることもあります。
では、「不器用」と言うのは、どういう状態のことを言うのでしょうか。
そもそも不器用ってどう言うこと?ということをお話ししたいと思います。

 

臨床発達心理士の子どもの発達コラム 〜不器用さと運動発達①〜

不器用さとは

不器用さと聞くと、手先の不器用さが一番に思い浮かぶのではないでしょうか。

  • お箸が正しく持てない
  • ハサミで綺麗に切るのが苦手
  • 字が汚い...などなど。

確かに、手先を器用に動かせないことも不器用さの一つです。

 

しかし、ここで述べる「不器用さ」と言うのは、手先のことだけではありません。
身体の「運動」に関する苦手さを、包括して「不器用さ」と言っています。

 

「運動」とは、脳の神経伝達によって筋肉を動かすことを言います。

 

ちなみに、自分で動かそうと思っていないのに動いてしまうことを「反射」と言います。
反射は、何かの刺激に対して、筋肉が意図していなくても動く状態です。
そのため、その動きをしないでおこうと思っても、逆に難しいです。

 

運動は、人間が生きていく上で避けては通れません。
心臓などの内臓を動かしているのも運動ですし、日常生活の様々な動きも運動です。
そんな運動に苦手さを「不器用さ」としています。

 

運動の発達

運動の発達は、胎児の頃から始まっています。
胎児の時にお腹の中で、手足を動かす「胎動」です。
生まれてからは、様々な原始反射で身体が刺激に反応して動く状態になります。
そこから、手足を自分で動かしたり、手もみ・足もみをするようになり、首が座って寝返りを打てるようになり、ズリバイはハイハイが始まって、自分で座れる、自分で立てる、自分で歩ける、自分で走れるようになります。

  • 頭から足へ(上から下へ)
  • 粗大から微細へ(大から小へ)

運動は順番に発達していきます。

 

不器用さのあるお子様は、これらの各段階で苦手さを呈することがあります。
例えば、ハイハイがうまくできなかった、自分で立つのが遅かったなど、お子様によっ様々です。

運動は、発達の中で一度獲得されると、一生ものです。
いろんな運動体験の中から、様々な運動を獲得できていくといいですね。

 

では、不器用さをどのように評価するのでしょうか。
続きは、次のブログにて紹介します!

 

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